木漏れ日の庭

 

幼い頃の話

仲良く歩く家族に木漏れ日が降り注ぐ様を見て、まるでしあわせが降ってるみたいだと思った

初夏の太陽や濃い緑の葉っぱが綺麗だった

道路から昇る湿った熱気が少し不快だった

でも一番忘れられなかったのは、楽しそうにはしゃぐ子どもとそれを見守ってる親の姿だった

 

私にとって、木漏れ日はしあわせの象徴みたいなものになった

自分には縁がないものだって目を逸らした時期もあったけど、どうしてもあの風景が忘れられない

 

この時期になるとあの木漏れ日の道をよく思い出す

庭に差す木漏れ日を楽しみながら、笑って思い出せる